高齢者就労支援 ~問題となるのは定着率??~

静岡市が昨年6月から行っている、高齢者向けワンストップ就労相談窓口「NEXTワークしずおか」が、開所8カ月で目標の2倍を超える延べ1200人の個別相談、160人の就労を実現しているという記事を目にしました。

 

就労した人の2割は、介護・福祉事業所に就職しており、人手不足に悩む事業所にとって貴重な橋渡し役になっているそうです。

 

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200218-00010000-fukushi-soci

 

♦相談者が気安く相談しやすい環境設定??

記事を見ると、かなり広告や環境設定を行って、イメージをよくすることに時間と労力をかけています。

認知度や、雰囲気をよくすることで高齢者でも入りやすく、相談しやすい環境を作っているのだとわかります。

 

♦予想していたよりも、ニーズはある??

静岡県は全国的に見ても、高齢者の健康寿命が長く、退職してからも暇を持て余していたり、まだ仕事をしたいと思っている人も多いのかと思います。

そのニーズに応えるように、今回のこの「就労相談窓口」は時代と、ニーズにうまくマッチしていたものと思います。

 

♦今後は定着率が重要??

就労場所として、農業や介護に就職する方が多いということですが、今までやっていなかった分野や、加齢による仕事の慣れ具合などから、定着率がみられていくのかなと感じます。

いくら、就職率が良くても、定着率が悪かったら評判は下がってしまいますからね。

しかし定着率については、相談窓口だけの問題ではなく、受け入れ先、就職先の職場にも原因があるかと思います。

 

そのため、相談窓口の役割としては、もちろん相談者のニーズに応えることも必要ですが、就職する先に目を向けて、行くことが必要になるのではないかと思います。