高齢の親と「引きこもり」の子を介護職員が一括支援、崩れる福祉の壁8050 問題を打破!?

一括支援への期待は高まる北海道函館市では高齢者介護の部署の交付金を使用して「引きこもり」などの多世代の支援を行う「制度のヨコ串改革」に取り組んでいくようです。

介護保険上の65歳以上の高齢者が利用できる「地域包括支援センター」を「福祉拠点」として活用していく。

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◆8050 問題とは??
80歳の高齢者の子供がだいたい50歳前後となると思いますが、その子供が働かず、家で引きこもり、親の年金で養っている状態。

それにより経済的な困窮や、親が年齢や病気によって無くなることで、子供の生活が成り立たなくなるといった社会問題の事を指しています。

中高年のひきこもり者の現状に関して、政府は18年に初めて全国調査を行い、40~64歳のひきこもり者が推計61万3千人いることを公表しています。(内閣府「生活状況に関する調査」)。

15~39歳のひきこもり者の推計 54万1千人(15 年調査)を上回っており、ひきこもり者の高齢化とひきこもりの長期化が問題となっています。

広義のひきこもりを「近所のコンビニや趣味に関する用事を除き、6カ月以上連続して外出しない状態が続くこと」などと定義している。

◆支援の具体化、機能については今後の議論
今回のこの取り組みは、まだ検討段階であり、実際にこの8050 問題に対して、特に引きこもりの中高年への対応をどうするのかは、まだわかっておりません。

しかし、国はこれを社会問題として迎え、抜本的な支援や改善が必要だと考えているという
のは示してきたのかと思われます。


◆80より50のほうが難しい問題

福祉関係で仕事をしているため、地域包括支援センターの職員とも話す機会があり、よく聞く話ですが、80歳の高齢者より50歳の中高年の対応のほうが難しいということです。

80歳は介護保険法に適応されてますし、精神的な面より、肉体面での介護が課題となりますので、具体的な対応ができます。

しかし 50歳の中高年の「働かない」「ひきこもり」という問題に対しての就労支援は非常にナイーブな問題でありますし、個人の意思によるものが大きく左右されます。

◆見捨てる世代が出てくる

みなさんもご存じの通り、今の日本の財政は全く潤沢ではありません。むしろ逆です。
そんな中、この中高年への特別的な支援や、援助を安く行うとは思えないのが個人的な意見要は「ごくつぶしの面倒をいつまでもみない」的なやつです。
もちろん法律の制度上最終的なセーフテノーネットは使用していくことはできるかと思いますが、この問題に対してどこまで国が、しりぬぐいするかは微妙なところだと考えていま国としては、完全に見捨てることもできないし、かといって全力で掬いにいくとも思えない。

なんだかんだ曖昧な状態を続けていくのがオチじゃない課とは思っています。