子ども分野の新たな国家資格が創設?!ほんとに必要なのか?

厚労省が2月19日に子ども家庭福祉分野の新たな国家資格についてのワーキンググループを開催した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200302-00010000-fukushi-soci


◆新たな国家資格については賛否両論

賛成意見としては、児童相談所だけでの家庭、こどものことを担うのは限界がある。という意見や社会福祉士だけでなく、児童相談に特化した子ども分野の専門の国家資格が必要という意見である。

反対意見としては、社会福祉士ソーシャルワークの共通基盤の強化、活用をすることが重要という考えである。

新たな国家資格を作るのは構わないが、名ばかりの体制や、資格になる可能性はある。

また、新しい国家資格ができることにより、縦割り業務の強化がされてしまい、幅広い方法で児童福祉の解決ができなくなる恐れがあると思う。


◆専門性を問うことは必要だが・・・
目的は現在の社会の中で、子育て世帯の親、子供の課題を解決し、良好な家庭生活や子育てができるように支援していくことが目的であることを考えると、国家資格有り無しで専門性が問えるというのも、疑問の残る考えである。
それならば、幼稚園教諭、保育士資格を持っている者でもよいのではないか?とも考えられる。

◆新たな国家資格は、自分たちの首を絞める??
上記でも言ったが、専門性を問いすぎて、職員の活動できる範囲が狭くなるのは、相談側にとっては不利益である。
「この管轄はAです。この管轄はBです」等といったお役所手続き的な状態が、児童福祉でも起こりえるかもしれない。

そうなったら、相談したい家庭や母親は、今以上に相談しにくくなると思う。
今は、児童相談所ソーシャルワーカーが一括で担っているが、それは相談者側からすれば、一つのケースを、最後まで児童相談所が見てくれるということである。
そこを踏まえて、新しい国家資格の必要性についてはきちんと論議してもらいたいと思う。
なんか資格や、名義に囚われ過ぎな気がする。