全国初24時間開所の夜間保育園の実態とは??

働き方の多様化に伴い、認可保育園では現在81箇所の保育園で夜間保育が実施されている。

 

その中でも全国で一番最初に夜間保育を行ったのが「エイビシイ保育園」である。

 

この保育園では、午前11時から午後10時までを夜間保育として対応し、それ以降の時間を延長保育として対応している。

そうすることで、夜遅くまで働いている親のニーズに応える形にしている。

 

一定の家庭にはニーズがある

どうしても仕事の中には夜遅くまでかかってしまう仕事がある。

医者や、国家公務員、マスコミ等、そのような職種に就いている家庭にはニーズはあるし、必要となる措置とも考えられる。

もしこれを悪としてしまえば、その職種や仕事に携わる人が、子どもを作ってはいけないという考え方になってしまい、より少子化は進んでしまうのではないかと思われる。

 

職員側の待遇も悪くなさそう

「エイビシイ保育園」では夜間保育を行っており、職員への負担が高くなっているのではないかと思ったが、そういうわけでもないようである。

月に4日は夜勤を行うことが基本となるようであるが、10年以上勤務の職員が多いということである。

信念や熱意の高い職員が集まるということもあるだろうが、それに伴い、待遇も悪くないというのが理由でもあると思われる。

深夜手当や夜勤後の振休、あとは職員の人数を基準より多く配置していることで、職員一人一人の負担を分散していることが、大きな要因ではないかと思われる。

 

もちろん職員を増やせば人件費等の部分で運営が難しくなるであろうが、それを経営者である理事や園長らがうまく回しているのだと思われる。

 

抜本的な制度の改善が必要

法人側の努力でうまく運営できているかもしれないが、福祉の収入源は基本的には、国で決められた補助金や、加算、委託費である。

これがうまく機能していなければ、どんなに法人が努力しても、経営的には火の車であるし、そこで働く人の定着は難しくなる。

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少子化を危惧している日本であるからこそ、もっと子供に対していお金をかけてほしいものである。

 

【参考】

https://www.fukushishimbun.co.jp/topics/23939