高齢になってからでは遅い!!今から知っておくべき介護保険制度

2025年の日本は、団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、『超・超高齢社会』を迎えます。

 

 

今までどの国も経験したことのない状態があと5年後にはやってくるのです。

 

今回は現在社会福祉法人で働いている私が、高齢になる前に今の介護保険制度について知っておくことで、自分の親の介護をしている方、これから介護をしていく方、今後必要となったときの備えをしたい方にとって、最低限知っておいて欲しいことをまとめます。

 

介護保険は基本的には65歳以上にならなと使用できない

 

介護保険制度は特定疾病等で介護保険の対象となっていない限り、基本的には65歳以上の高齢者が対象になっています。

 

介護施設を使用したい場合は介護度をつけてもらわなければならない

 

介護施設として皆さんがよく聞くのが、特養(特別養護老人ホーム)であると思いますが、介護保険証を持っていても誰でも入れるわけではありません。

 

介護保険証には「介護度」というものが記載されています。

しかしこの介護度は行政職員に、「認定調査」してもらって初めてつく数字だと思ってください。

 

また、認定調査を経て介護度が付いたとしても、特別養護老人ホームへの入所条件は要介護3~要介護5の高齢者が原則となっています。

 

介護度は介護の状態が軽い順に並べると 

要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5

となっています。

 

要介護3以上の目安ですが、在宅での自立した生活が難しく、他者からの介護を受けなければ、生活がままならない方と思っていただければと思います。

 

そのため、認知症が大きく進行していて、普段の生活に支障をきたすレベルだとしても、基本的身体機能(ADL)が良好な状態であると、介護度は低く出ることが多いです。

 

■特養へ入所したい場合は、近くの特養へ入所申し込みを行う

一般の方には、特養へ入所したいと思ってもどうしていいかわからず、とりあえず市役所へ行く方がいると思います。

しかし、市役所へ行っても近所の特養を紹介されて基本的には終わりです。

最初から特養へ入所申し込みをしたほうが、手間にならないので覚えておくといいと思います。

 

■介護サービスを使いたい場合

介護サービスにも様々な種類がありますが大きく分けて

・在宅系と入所系に分けられます。

 

在宅系とは?

簡単に例を挙げると、デイサービスや訪問入浴、訪問ヘルパー等のことです。

こちらは、お近くの特養へ行ってもすぐに使えるわけではなく、まずはケアマネージャーという専門職の方と相談するところから始まります。

 

ケアマネージャーはケアサポートセンターという場所に集まっており、主に介護施設の中に在籍していますので、お近くの介護施設へ一度連絡してみてもよいと思います。

 

今後さらに、本日の内容を項目ごとに分けて詳しく説明していきたいと思います。